良い歯並びとかみ合わせを育てる

入学おめでとう

欧米に比べ、日本人は歯並びへの関心があまり高くありません。でもむし歯や歯周病の予防、さわやかな笑顔の口もとをつくるためには、かみ合わせの良い歯並びが必要です。
歯科では、かみ合わせの異常を「不正咬合(ふせいこうごう)」といい、不正があると噛む機能がうまく働かないだけでなく、体や顔のゆがみの原因になる他、性格など心理面に影響があるため、治療の対象としています。

特に永久歯が生えそろう小学生までの間に適切な治療を受けると、良いかみ合わせと歯並びを育てることができます。不正があればできるだけ早い時期からそれを治し、将来の不正が予測できる場合はそれを抑制します。このように早めに予防的治療や調整をすることが、「咬合誘導(こうごうゆうどう)」です。歯並びに問題がある、問題が起こりそうだな、などというお子さんには治療をお勧めします。


あごは小さくなっています

咬合誘導の特徴

  • 指しゃぶりなど、癖やその他の不正を引き起こすと考えられる原因を取り除くことで、予想される不正が起きないようにします。
  • 永久歯に生え変わる成長期でアゴの骨がよく発達するこの時期ですので、大切な永久歯を抜かずに歯並びを整えることも可能です。
  • 「様子をみましょう」と言ってそのままにしていると、手遅れになり、大切な永久歯を抜歯して歯並びを整えなければならなくなることもあります。今から積極的に治しておくほうが良いでしょう。
  • 不正をそのまま放っておいて将来本格的な矯正治療を受けるよりも、簡単な装置でしかも治療費用もお安く治すことができます。