乳歯が軽いむし歯のとき、その進行を防ぐ

サホライドを歯に塗る処置

乳歯の軽いむし歯の進行を抑えるため、フッ化ジアンミン銀溶液を歯面に塗る処置を『サホライド塗布』といいます。

サホライドとはフッ化ジアンミン銀の溶液のことです(ちなみに、フッ化ジアンミン銀溶液はむし歯の抑制と象牙質の知覚を鈍くすることを目的とした薬です。硝酸銀の殺菌作用とフッ素のむし歯抑制作用の両方の効果が期待できます)。

初期の軽いむし歯の進行を抑制

サホライド塗布

サホライドは光、熱により変質しやすい性質を持っています。歯面や根管の中を清掃し、乾燥させた後、小綿球に浸ませて塗布します。これにより、初期の軽いむし歯の進行が抑制されます。

副作用としては、銀の沈着によって、象牙質の色を変化させてしまいます。要するに歯が黒光りしてくるのです。そのため乳幼児の前歯のむし歯の抑制にはよく使われますが、永久歯の前歯には使いません(もちろん黒くなったからといってむし歯になったわけではありません)。