素材がセラミック(ガラス、瀬戸物に近い)なので、前歯でも奥歯でも白いものがかぶせられます。
プラスチックの食器が次第に色あせ、表面もキズつき、ヌルヌルした感じになってくるのと違い、瀬戸物の食器は白さ、滑沢さ、清潔さが長期間続きます。人工歯も同じで、セラミックで作れば白さ、滑沢さ、清潔さが長期間続きますので、審美面、衛生面で優れています。それは吸水性がなく、表面に細かいキズがつかないためです。
歯ぐきとの境目に黒い線が見えるかどうかは、審美性に大きな影響を与えますが、オールセラミッククラウンの場合、金属を全く使わないでかぶせることができる種類もあります。この場合、多少歯ぐきが痩せてきても、歯ぐきが黒く見えませんので自然さが続きます。
ただし、「強くぶつけて欠けた」「歯周病になって、大きく歯ぐきが減った」などの場合は美しさに支障が出ます。
などにはオールセラミッククラウンをおすすめします。
なお、現在では新しい材料「ハイブリッド」(レジン+陶材)で、天然歯に近い硬さ、磨耗度の素材も使われています。
ご自分のお口の中に、長い間入るものですので、できるだけ良い材料を入れましょう。