永久歯に比べて乳歯はむし歯にかかりやすいと言われています。それには、いくつかの理由があります。

  • 子どもは一人ではなかなか歯ブラシを使いこなせないため、歯の清掃が上手にできないからです。
  • 子どもの歯は食べカスがたまりやすい上に、食べ物には粘着性のある、むし歯の原因ともいえるものが多く、炭水化物で酸の発酵がさかんになるからです。
  • 子どもの歯(乳歯)は永久歯に比べると、大きさも厚さも2分の1程度です。歯の表面の硬いエナメル質、象牙質も、永久歯の厚さの半分なので石灰化も弱いからです。

早めに発見すれば、治療が簡単です

子どもの歯はむし歯になると進行が早く、痛みも少ないために半年位で神経の近くまで進んでしまいます。初期の症状としては、歯の表面が白っぽくなっていたり黒い小さなシミのようなものが付いていたり、歯の溝の部分が黄色くなっていたりします。この位の症状で発見されると、治療も比較的簡単にすみます。

むし歯を予防するには

むし歯予防のイメージ

  • まずは口の中を常に清潔にし、歯垢や細菌、歯石を取り除いておくことです。
  • おやつにはなるべく砂糖の少ないものを選び粘着性の高い物はやめ、寝る前の間食も極力控えましょう。
  • 定期的に検診を受けてください。半年に一度位診てもらうのがベストです。