やっと雪も溶け、気温も高くなり春めいてきました。このvol.22号が出る頃は、入園。入学式が真っ盛りの時だと思います。又、もう少しで歯科検診も始まります。しっかり歯磨きをしていって下さい。

学校検診でも、歯肉炎の状態の悪いお子さんがかなり見られます。歯肉炎は炎症が歯肉の所までで、歯槽骨まではいっていない状態です。しかしこのまま放っておくと炎症が歯槽骨にまでおよんで、歯周炎になってしまいます。ですから、子供の時から、歯科医院で正しいブラッシング指導を受け、歯石がついていたら除去してもらい、定期的にチェックしてもらう事をお勧めします。そして、元気で健「口」な新生活を送って下さい。

若い人に忍びよる歯周病

歯周疾患のある者

グラフ:年代別の歯周疾患の割合

歯周病は歯肉炎と歯周炎に分けられますが、歯肉に何らかの所見がある者は15歳~24歳で65%もおり、45歳~54歳で最も多く、88%に達し、60歳代頃から歯周病にかかっている人が減っていますが、これは歯のなくなった人が増えているためです。

10代の若い人がかかる悪質な歯周病・・・若年性歯周病

特徴

  • 罹患率は10代でおよそ300人に1人がかかっている
  • 10代の思春期の若者がかかりやすい
  • 症状の進み方が急激
  • 前歯と第一大臼歯のまわりだけに症状が出ることもある
  • プラークや歯石があまりついていなくても症状が出る
  • 女子に多い

男の子と女の子のイラスト

処置が遅くなると手遅れになります。早めに歯科医とご相談下さい。