秋田県秋田市の歯科・歯医者 痛くない治療を心がけています!南浦歯科クリニック
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その5 食べ物は地産地食、あなたの入れ歯・差し歯はどこから来ましたか?

モスバーガーの店頭では、今日の食材の生産者が表示されています。スーパーや生協の売り場では、生産者の他に農薬の使用歴など生産履歴の追跡が可能な仕組みが出来上がりつつあります(トレーサビリティー=追跡可能性と言うのだそうですが、コナレテイマセンネ)。お米の包装に生産農家の写真が印刷されているものも増えてきました。

昔々、歯科の医療技術者が少なかった時代(歯科医師も少なく歯科技工士もいなかった時代)には、歯科医師は日中に患者さんの診療をし、夜なべをして入れ歯・差し歯を作っていました。あまりの激務に、歯科医師の平均寿命が極端に短い時代がありました。私がお世話になった先生の先々代は、年間に一日だけ元旦がお休みで、休診日も入れ歯・差し歯を作っていたとのことです。

時代を経て、歯科医療技術者の養成が進み、歯科医師と歯科技工士の分業も定着すると、より多くの患者さんに歯科医療を受けて頂けるようになりましたが、歯科医師が入れ歯・差し歯作りから離れ、歯科技工士の姿が患者さんの目から遠ざかり、歯科技工士が患者さんに接する機会が失われました。

この弊害は、患者さんの個性を印象付ける口元の歯並びや歯の形・歯の色が、患者さんと直接お会いする機会を持たない歯科技工士に任され、歯科技工士が少ない情報から入れ歯や差し歯を悩みながら作り、患者さんも作り手の歯科技工士に要望を話す機会を持たずに不満を残し、歯科医師がその狭間で悩む「三方一両損」の世界が出来てしまいました。

良心的な歯医者さんは、この「三方一両損」の弊害を最小限にする様々な工夫をしています。この工夫に一つの基準を置いて歯科医院を比較するのも、貴方に相応しい歯科医院に出会える方法と思います。



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