臼歯は、犬歯の後ろにならんでいる歯のことをいいます。他のどの歯よりも大きく、ガッシリしていて、そしゃく能力も一番大きい歯です。このうち、後方の大きいものを大臼歯といい、上下のアゴに左右3本ずつ生えています。
 その中の第一大臼歯と呼ばれるものが「六歳臼歯」です。「六歳臼歯」というニックネームがついている理由は、その名の通り6歳頃に生えてくるからです。この歯は最初の永久歯として生えてきます。ですからもう生えかわることはありません。

六歳臼歯は強くて働き者

六歳臼歯は、食べ物を噛んだり、砕いたり、すりつぶすといった働きをします。そして、永久歯の歯列(大人のアゴや歯ならび)のサイズを決める重要な役割も担っています。
もし六歳臼歯をむし歯で早々となくしてしまったりすると、大人の歯ならびのための『軸』をなくすようなことなので、歯列はガタガタになるともいわれます。このように六歳臼歯はとても大切な歯です。大事にしたいですね。

むし歯になりやすい六歳臼歯

六歳臼歯

 六歳臼歯が生えはじめたら要注意。約半分ほど生えた状態でもむし歯になります。六歳臼歯は奥にあるので歯磨きにも特に気を遣ってください。
 また、定期的に検診を受けてください。半年に一度位診てもらうのがベストです。