モーニング娘。の現在のメンバーが何人で、個々の名前がだれそれかまでの知識と興味を持ちませんが、現在のＷ（ダブルユー）の辻希美さんと加護亜衣さんがモーニング娘。のメンバーとして活躍し人気を博した時、歯科関係者は軽いショックを受けたのではないでしょうか。

テレビ画面から観察できる彼女たちの歯並びは、上顎の犬歯が外側に出ている八重歯の様に見えました。顎自体の成長が最近の子どもたちと同様に、発育不全の様に見受けられました。

テレビという影響力の強いメディアの子どもたちの人気者が、歯科の用語では「歯列不正」ながら日本では人気者になれる。人気者のファションや生き方がファンに支持される現実の前で、学生時代に聞いた「キリスト教文化圏では、八重歯はドラキュラの歯と嫌われている。これがキリスト教文化圏での歯科矯正治療の受診動機の一つになっている。八重歯が、アイドルタレントのチャームポイントになっている日本と文化の背景が違う。」との講師の話を思い出しました。

最近の女優・タレントさんは、雑誌モデル出身（元カリスマを除く）の方を中心に歯並びの美し方も増えて来ていた時だけに残念です。

矯正歯科医師等の団体が、辻希美さんと加護亜衣さんの所属事務所と共同で、お二人が矯正治療に取り組む同時進行ドキュメント企画を立ち上げないかと夢想したのですが、私の夢想に終わりました。
テレビの中でも、歯科医療（歯科矯正や審美歯科）を考える機会を是非増やしていきたいものです。