アメリカ映画やテレビドラマを観ていて驚かされるのが、職場のデスクや家庭の居間に飾られた家族や親戚の写真の数々とその表情の豊かさです。制服であれドレスアップした写真であれ、自信に満ちた弾むような笑顔に綺麗な歯並びと真っ白な歯が印象的です。

翻って日本では、「正式」の顔写真は、口元を引き締め真一文字にすることが善しとされているようです。卒業アルバム・学生証・身分証明書・運転免許証・パスポート等々、歯を見せることが憚られる雰囲気があります。江戸時代・幕末に写真術が輸入された頃から変化が無いような気がします。

写真館の店頭を飾る成人式の晴れ着の女性たちが唯一の例外の様に思えます。

「顔写真に見る日本とアメリカの文化の差異」と大げさなタイトルですが、この点に一度気が付くと、アメリカ映画やテレビドラマを落ち着いて見ることが出来なくなります（お勧め出来ませんが）。

入れ歯・差し歯が必要になった時、若い時代の笑顔で歯並びと歯の形が記録された写真があれば、入れ歯・差し歯のニュアンスをその時代のイメージに近づけて作ることが出来ます。

ベールで女性の表情を隠す文化を持つ人々も存在しますが、今の日本にそのような制約は無いのですから、表情豊かな笑顔の写真で個性を表現し、その姿を記録して欲しいと思います。

スタイル集が出版され、ヘアーサロンでスタイル集が活用され、希望のスタイルの資料を持参するように、歯科医院に資料をご持参頂ければと思います。

歯科医院と歯科技工士・歯科医療技術者は、そのお手伝いが出来ます。